【新唐人2014年8月29日】アメリカの中国問題専門家、イーサン・ガットマン氏は新書「大虐殺」で、「臓器狩りの行為は中共の上層部に知られている」と明かしました。一方、中国の民主化に取り組む男性は、臓器狩りという行為がまかり通るのは、中共の独裁体制と関係していると指摘しました。
ガットマン氏は5年かけて、中共の元警察幹部やかつて臓器狩りに関わった医師、海外に逃れた法輪功学習者を取材しました。その調査結果を本にまとめ、「政治犯、特に法輪功学習者から臓器を奪う大虐殺は存在しただけでなく、今も続いている」と指摘しています。
ガットマン氏の調査で判明した最初の臓器狩りは、ウイグル族から奪った臓器を中共の高官に移植するものでした。臓器狩りの被害者にはチベット族、モンゴル族などが含まれますが、99年以降は、健康な数多くの法輪功学習者がターゲットになりました。彼らは拷問を受け、さらに血液検査も強制させられていたのです。
中国民主党創始者 陳忠和氏
「これは個人ではなく、独裁体制の行為です。共産党は自分中心で、すべてを凌駕します。庶民の命を軽視し、人権を無視します。庶民は党の道具に過ぎず、人と見なされていません」
中国民主党を創設した陳忠和(ちん ちゅうわ)さんは、かつて7年間服役させられました。
中国民主党創始者 陳忠和氏
「服役していた時、ある若者が臓器摘出のために銃殺刑になりました。臓器狩りは前からあり、横行しています。私は武鋼医院の職員でしたが、処刑のたびに同僚は臓器を奪っていました」
ガットマン氏が入手した情報によると、臓器狩りはほとんど軍の病院で行われています。しかもその利益を巡り、武装警察と軍の病院同士が争い、裁判所に仲裁された例もありました。ガットマン氏は、上層部は全員、事情を知っているはずだと考えています。
法輪功の迫害調査組織の調査員がかつて、当時まだ政治局常務委員だった李長春(り ちょうしゅん)に電話して、臓器狩りの件を尋ねたところ、「周永康に聞け」「周永康が主管していることだ」と答えました。
人権活動家の胡佳(こ か)氏は、約10年前、友人の軍医から臓器狩りの事実を聞きました。
人権活動家 胡佳氏
「臓器狩りの存在は100%信じます。中共は生きながらえるため、道義を踏みにじりました。中共統治下では国民は2種類に分かれます。まずは中共の統治を守る手下です。残りの大多数は命を粗末にされる奴隷です」
法輪功学習者からの臓器狩りは、2006年、初めて証人が現われました。この事実が様々なルートを通じて広がり、多くの中国人に共産党関連組織からの脱退を決意させます。
海外の人権組織は、臓器狩りを主導した江沢民・羅幹(ら かん)・周永康(しゅう えいこう)を人道に反する罪で訴えるべきだと呼びかけます。アメリカ議会では「すべての囚人、特に法輪功や宗教の信仰者、少数民族から強制的に臓器を奪うことをやめるよう、中国政府に求める」とする法案が通過しました。
中国民主党創始者 陳忠和氏
「中共内部の者が共産党の邪悪を認識できれば、彼は中国の「ゴルバチョフ」になり、『共産党は邪教』と言うでしょう。中共の罪が今暴かれ、圧力が加わっています。中共が変わらない限り、破滅しかありません」
ガットマン氏によると、2000年から2008年まで、少なくとも6万5000人の法輪功学習者が、生きたまま臓器を奪われ、死亡しました。また、中国の刑務所関連施設には、50万から100万人の法輪功学習者が収監されていると推測しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/19/a1131561.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/尹)